長寿命住宅と支援制度
2008年12月、「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」
が公布されました。
優良な住宅を建設し、大切に長く使っていくとい考えに基
づいた認定基準をクリアした住宅の事です。
一般的な住宅に比べ、建設費用は約150万円ほど高くなり
ますが、次世代に引き継ぐ事のできる価値を持った高品質
な住宅です。
2020年に省エネ基準が義務化されるいきさつには、地球温
暖化と今や交通事故よりも多いと言われているヒートショッ
ク(家庭内事故で、主に冬期間家の中での温度差が激しい為
に起こる脳や心臓の疾患)の問題があるようです。
耐震性・耐久性・断熱性があること以外にも、将来のライフスタイルやライフステージの変化に対応できる事が
求められています。サンワビルドでも数年前から積極的に推進に取り組んでいます。
長期優良住宅の認定基準
《 耐 震 性 》
極めて稀に(数百年に一度程度)発生する地震による力(建築基準法施行令第88条第3項に定めるもの)の1.25倍の
力に対して倒壊、崩壊等しない程度 耐震等級2
【従来の建物との比較】
(建築基準法施行令第88条第3項) せん断力(係数)/普通(従来)の建物0.2〜0.3、長期優良住宅1.0以上
《 省エネルギー性 》
居住空間の外気に接する部分すべてを断熱材で
包み込む施工を行う断熱性能の高い家づくりが
2020年には義務化さまれます。
具体的には、各部位に一定の性能以上の断熱材
もしくは製品を使用する必要があります。
(参照/図A)断熱等性能等級4相当
【従来の建物との比較】
外気に接する部分には断熱材を当たり前に充填
していますが、コストバランス的に断熱性能面
では劣る家づくりです。
2020年義務化に向けては、設備面のコストラン
クを低く抑えてでも断熱性能の高い家づくりを
する必要があります。
《 維持管理、更新の容易性 》
給水管、排水管、給湯管を基礎コンクリートに埋め込まず、配管設備等の清掃
や点検、補修、更新の工事が容易になっています。
定期的な点検、修繕の計画書作成、維持保全期間は最低でも30年間。
点検の実施は10年ごとに行います。(維持管理対策等級3相当)
【従来の建物との比較】
資材が安く、施工が容易との理由から給排水配管などはすべて基礎コンクリー
トに埋め込みます。近年はカシ担保責任が10年間定められていますが、定期点
検等の義務はなく、各社のアフターサービス対応はバラバラになっています。
《 劣化対策 》
想定される自然条件や維持管理の条件の下で、大規模な改修工事を要するまで
の期間を3世代(おおむね75〜90年)まで伸長するために対策が講じられてい
ます。具体的には構造材の樹種や太さ、通気、換気、防水などの対策、床下、
天井点検口、床下330m/m有効高があることなどです。(劣化対策等級3相当)
【従来の建物との比較】
近年の建物はほとんどが鉄筋コンクリートベタ基礎で施工されている為、床下
が過度に湿気ることはほとんどありません。ただし、一部の工法についてはこ
の限りではありません。
《 住戸面積 》
75㎡以上で、少なくとも1階の床面積は40㎡以上。総2階建として床面積80㎡(24.2坪)。長期優良住宅として補助金
が出ることから致し方ない面積基準だと思います。
バリアフリー性、可変性、戸建は適応なしです。
国は長期優良住宅を促進するため、税制優遇措置など様々なバックアップ政策を打ち出しています。
長期優良住宅に対する税の特例措置
選べる長期優良住宅アップグレード
住まいの断熱性能を上げる為には、窓や断熱材の仕様は非常に重要です。サンワビルドではより快適で
健康的な住空間を叶えるために、施主様と十分ご相談しながら、樹脂製トリプルサッシや、セルロース
ファイバー・ウールブレス等の天然素材を使った断熱材の選択肢もご提案しています。
・窓(サッシ)のアップグレード
【サンワビルドDシリーズ標準仕様】
樹脂サッシ(YKKapAPW330)採用。
内外部がオール樹脂、枠回りの不快な
結露も発生しません。
【サンワビルドのアップグレード】
樹脂トリプルサッシ(YKKapAPW430)を採用。三重ガラスで世界トップクラスの断熱性能があり、窓の性能としては申し分ありませんが、他の部分とのバランスが大事です。
・断 熱 材のアップグレード
【サンワビルドDシリーズ標準仕様】
・高性能グラスウール100m/m(熱抵抗値2.6㎡・k/w、熱伝導率0.038w/mk、密度16kg/㎥)
・高性能ロックウール100m/m(熱抵抗値2.6㎡・k/w、熱伝導率0.038w/mk、密度30〜50kg/㎥)